元買取店店長のサトーです。
・引っ越しをしたけど、車検証の住所は変更しなくても良いの?
・車検証に前回の住所がのったままだけど大丈夫?
・昔の住所のままで車って売却できるの?
・軽自動車の場合も同じ様に住所変更するの?
よくこういった質問を聞きました。
または、
・結婚して住所も苗字も変わってるけど大丈夫?
なんてこともありましたので、
下記の順番で書いていきます。
と、その前に、軽自動車を売却する場合は、
こういった住所が変わったことを証明する書類を
用意する必要は、一切必要ありませんので、
こちらを読んで下さい。
このページの事は忘れて大丈夫です。
以下は、普通車を持っている方のみ読んで下さい。
① 引越しをしたけど、車検証の住所変更手続きとか、しなくても良いの?
② 車を業者に売却する時に用意するぜんぶの書類
③ 引越しなどの経緯を証明する書類
④ 婚姻により名前、住所が変わった場合に用意する書類
⑤ 所有者死亡により用意する書類
あとはおまけとして、
⑥ 車を高く売る方法
⑦ 新車、中古車を安く買うには?
プロならではの方法も最後に書いておきますね。
車って、不動産などと一緒で、財産という扱いになるので、
車検証の住所と、現住所が違う場合は、
それを住所のつながりを証明する必要があります。
他のサイトを見ても、
「住民票が必要になる」くらいしか書いておらず、
まともに書いてあるサイトが無かったので、
プロがしっかりとしたものを書こうと思います。
① 引越しをしたけど、車検証の住所変更手続きとか、しなくても良いの?
はい、しなくてOKです。
なんども引越しをしていても、しなくてOKです。
車を売却する時だけで大丈夫です。
したい場合は、陸運局に行って
車検証の記載事項変更をする事もできます。
その際には、過去の引越しを証明する書類が必要になるので、
その場合は下をずっと読んでいってください。
② 車を業者に売却する時に用意するぜんぶの書類
<絶対に必要な書類など>
・実印
・車検証原本
・自賠責保険証原本
・印鑑証明書原本(発行3か月以内)
・住民票など(今回のポイントです。引っ越しなどの理由で、車検証に記載されている住所が、現住所と異なる場合に必要になる書類です 発行3か月以内)
<あった方がよい書類>
・リサイクル券(無くてもOKです)
・取説、整備記録簿など(無くてもOKです)
・自動車税納税証明書
(納税証明書は、紛失している場合は無くてもOKです。支払っていない場合でも車の売却自体はできます。ただ、支払い義務はずっと残りますので、払わないと脱税になってしまいます。)
自動車税が未納の点が気になる方は、
こちらの記事を読んで下さい。
<業者が用意する書類>
・委任状
・譲渡証明書
買取店、ディーラー、中古車店などなど、
業者に売却する場合は、
普通業者が用意してくれます。
個人売買をする目的なのであれば、
こちらを読んで下さい。
③ 引越しなどの経緯を証明する書類
引越し等の理由で、車検証に記載されている
「所有者」または「使用者」の住所が、
現住所(印鑑証明書に記載されている住所)
と異なる事が良くあります。
こういう場合、車検証に記載されている住所から、
現住所(印鑑証明書に記載されている住所)までの
経緯を証明する書類(住民票など)が、
印鑑証明書とは別に求められます。
現住所、とは住んでいるかどうか、では無く、
印鑑証明書に記載されている住所、の事です。
例えば、過去に 10 回引越しをしている方が、
市役所や役場への住民登記を一切していない場合は、
印鑑証明書の住所は変わっていません。
引越し、とは物理的に動いたことではなく、
住民登記を行った住所、という意味です。
以降は、普通に「引越し」 と書いていきます。
そして、その引越しの回数や、
本籍地を変えたかどうかによって、
用意する書類が異なります。
・1 回の引越しの場合(車検証記載住所が、一つ前の住所の場合)
この場合は、現住所の市役所や役場で、
住民票 を取得する必要があります。
住民票には、現住所と、
一つ前の住所からの引越した経緯が記載されています。
・2 回の引越しの場合
この場合は、1 つ前の住所の市役所で、
住民票の除票(ジョヒョウ)
という書類を取得する必要があります。
住民票の除票には、
2 つ前の住所 ⇒ 1 つ前の住所 ⇒ 現在の住所
までの引越しの経緯が記載されています。
(郵送での取り寄せも可能です)
・3 回以上の引越しの場合
便利なのが、戸籍の附票(フヒョウ)
という書類があります。
これは、本籍地からの引越しの経緯が
全部記載されています。
例えば、10 回引越しをしていても、
本籍地が変わっていなければ、
この書類一つだけで、
過去10回分の住所の証明が可能です。
戸籍の附表を取得できるのは、
本籍地がある、市役所のみになります。
(郵送での取り寄せも可能です)
ただ、過去 10 回の引越しの中で、
本籍地を変えた場合は、
現在の本籍地にて、戸籍の附票を取得し、
前回の本籍地にて、戸籍の附票の除票(フヒョウのジョヒョウ)
が必要になります。
例を出します( 引越しの経緯が以下の場合)
=================================
過去の住所 ⇒ 現在の住所で書きます。
兵庫県宝塚市(車検証記載住所)(最初の本籍地)
↓
山口県山口市
↓
大阪府吹田市
↓
東京都港区 (本籍を変えた)
↓
愛知県名古屋市千種区
↓
熊本県熊本市
↓
北海道札幌市白石区 (本籍を変えた)
↓
宮城県仙台市宮城野区
↓
群馬県高崎市
↓
神奈川県茅ケ崎市 (現住所)
=================================
こういう場合は、
・北海道札幌市白石区の区役所に問い合わせて、戸籍の附票を取得
・東京都港区の区役所で、戸籍の附票の除票を取得
・兵庫県宝塚市の市役所で、戸籍の附票の除票を取得
ここまで用意する必要があります。
また、役所に問い合わせると、
「古い書類はもう発行できない」
と言われる場合もあります。
平成 16 年頃の全国の役所での書面の電子化に伴い、
昔に住んでいた頃の、住民票の除票や、
戸籍の附票が取得できない事があります。
引越しの経緯を証明することが不可能なんです。
その場合は、
「もう書類が発行できません」
という内容の書類を役所が発行してくれますので、
それを名義変更時に陸運局に提出する必要があり、
買取業者に売却する最にも必要なので、もらいます。
あと、その書類にプラスして、
住所変更に伴う「誓約書」という書類を
名義変更時に陸運局に提出する必要があります。
誓約書は、
「過去の引越しの経緯はこれで間違いないですよー!」
という意味を込めた書類で、
所有者が自筆で経緯を書く書類です。
「過去の住所や経緯なんか、もう細かく覚えてない・・」
そういう場合でも、何とか思い出して書くしかないです。
当然証明する物が無いので、
引越しした日付や順番が仮に間違っていても、
名義変更は可能ですので安心して下さい。
あくまでも、規則としては、しっかりと記載しなければいけない。
という事です。
あまりこういうケースは無いかもしれませんが、
そういう場合は、業者が用意してくれます。
個人売買をする際は、自分で用意する必要があるので
よかったから下記をダウンロードして
印刷して使ってください。
④ 婚姻により名前、住所が変わった場合に用意する書類
婚姻等で、現在の名前が車検証と異なる場合
結婚して、姓が変わった場合も、
印鑑証明書の名前と車検証の所有者氏名が異なるので、
それを証明する書類が必要になります。
戸籍謄本(コセキトウホン)
が必要です。
もちろん住所も変わっている事がほとんどですので、
戸籍謄本に、
現住所と過去の住所(車検証の住所)との
経緯が記載されていなければ、
引越しの経緯を証明する書類が必要です。
その場合は、上の③の記事を読んでください。
⑤ 所有者死亡により用意する書類
また、車の所有者又は使用者が亡くなっている場合は、
非常に複雑になります。
通常の名義変更とはだいぶ異なりますので、
該当する方はこちらを読んでください。
おまけ
⑥ 車を高く売る方法
元々買取店店長をやっていましたが、
本当に、どこの買取業者も、下取りにしろ、
ボッタクって安く買い叩きまくるのが本当のところです。
一番大切な事は、
業者のぎりぎり限界の金額を提示してもらう事
それが重要だという事です。
具体的に、業者が限界金額を出さざるを得ないやり方で売る事が重要です。
次ページで説明していきます!
⑦ 新車、中古車を安く買うには?
購入を検討中の方はこちらで記載していますので、
良かったら読んで下さい。