【プロが教える】他人名義の車の売却(所有権付き)の必要書類 買取査定はどうすればよい?

元買取店の店長のサトーです。

他人名義の車の売却方法について、

細かく書いてあるサイトが無いというか、デタラメが書いてあったり・・

現場で実際やってるプロが書かないとダメですね。

しっかりと覚えましょう!

 

ローン会社、ディーラー名義の車

友人や知人から譲り受けた車

親や兄弟、親戚から譲り受けた車

個人売買で、昔の所有者の名義のままの車など、

第三者である他人名義の車を売却する時の必要書類などを書きます。

 

また、書類の説明以外に、

プロが最強に高く売る方法も書いておきます。

 

ケースバイケースに応じた、

どのような書類が必要なのか、などを細かく書きます。

 

その前に!

ひとつこんなページを読んでいるあなたに、

言いたい事があります。

 

ぶっちゃけ言いますが、

とっても真面目方で、

しっかり社会的生活を営んでいる方だと思います。

だって、

「必要書類なんだろう」とか、

事前にネットで検索してるんですから。

 

普通だったら、さっさと業者に査定に出して、

「業者に聞けばいいや」という人が多いんですが、

 

査定に出す前に、

「先に書類をそろえておこう」

ときちっと準備をされてるんだと思います。

 

ただ元買取店の僕から言わせてもらうと、

きちっとした人は、

けっこう安く買い叩きやすいです。

 

業者って、つねに安く買おうと努力?しています。

・高価買取とか、

・買取価格ナンバーワンとか、

そんなもの無いですからね。

 

それは客寄せのフレーズであって、

結局は、

安く買いたいんです。

業者にとって買取とか、下取りとかは、

結局は仕入れなんです。

 

というか、

とにかく安く買う事だけを日々目標にしていて

いかにして安く買い叩くか

そればっかり考えています。

それが実際の現場です。

 

 

仕入れって、安く買いたいですよね。

どんな業者や、業態でもそうです。

安く買い叩くことが、買取、下取りの仕事なんです。

それ以外の目的はありません!!

しっかりと、

高く売る方法も知っておきましょう。

プロの視点で、後ほどすべてお教えします。

 

 

では、まずは書類の話です。

他人名義の車を売却する場合、

下記のような事例になるでしょうか。

 

・ ローン会社やディーラー名義なんですがそのまま売れるの?

・ 主人、旦那の名義の車を売ろうと思ってるんですが・・

・ 妻、嫁さんの名義の車を売ろうと思ってるんだけど・・

・ 家族や親類の名義の車を売ろうと思ってる・・

・ 友人、知人の車を売るつもりなんだけど・・

・ 以前の所有者名義のままなんだけど、車を売ろうと思ってて・・

・ 他人名義の(軽自動車)の場合はなんの書類が必要なんだろう・・

・ おじいさん名義だったが、おじいさんが亡くなって・・

 

いろいろとありますが、つまりは、

他人名義の車を売却するときに、

書類は何が必要で、実際売却ができるのかどうか、

という事ですね。

 

はい、とにかく大切なのは、書類になります。

これは、奥さんであろうが、ご主人であろうが、

兄弟であろうが、友人であろうが、

ローン会社であろうが、ディーラー名義であろうが、

誰であろうが、

その人や会社の名義の車であれば、

その人の書類が必要になります。

 

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お亡くなりになられた方名義の車の売却は、

今回は別になるので、こちらからご覧ください。

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まず、車検証を見て下さい。

「所有者」

「使用者」

この二つのうち、「所有者」の、書類が必要になります。

 

※ ローンで購入した車両の場合、

「所有者」 が、 以下の様に、

・ トヨタ自動車神奈川販売株式会社

・ ジャックス株式会社

などの、

自動車屋さん名義だったり、ローン会社名義になっています。

 

その場合は、

自動車屋さんや、ローン会社に直接電話して

書類を受け取ればOKです。

ただ、書類を受け取る前に「使用者」の書類を、

ローン会社などへ提出する必要があります。

面倒なので、ローン会社や自動車屋さんに聞くのが手っ取り早いですね。

 

電話しないで今知りたい、という方のために、

念のため、ローン会社への提出する

必要書類を明記します。

(ローン会社等の名義では無い方は以下は無視して飛ばしてください)

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結局はローン会社などへ連絡する必要がありますので、

あまり覚えても無意味ですが・・

以下が必要です。

・ 車検証原本

・ 「使用者」の印鑑証明書原本

・ 委任状(使用者の実印が押印)

 

 車検証原本が必要です

紛失した場合は陸運局にて再発行が可能です

 

 印鑑証明書は、発行1か月以内のものが必要です

実際は3か月以内ですが、

郵送やローン会社の処理時間もかかるので、

なるべく新しいものにしましょう

 

 委任状印刷は以下からどうぞ

http://forcetrd.xsrv.jp/kurumanomanual/2/inin.pdf

委任状は、委任者という項目が2つあります。

左右2つのうち、どちらでもOKです。

「使用者」の実印を押す、

あとはボールペンでしっかりと、

印鑑証明書通りに記載しましょう。

他は書かなくてOKです。

 

上記の書類をローン会社や自動車屋さんに郵送します。

そうすると、名義変更に必要な書類一式が返ってきます。

 

また、個人売買でもしない限り、

上の様な作業は不要です。

業者へ売却する場合は、

すべて業者が対応します。

もう覚えなくていいです。

 

業者へ売る場合重要なのは、

とにかく高く売ることです!

こういった作業が大変だからとか、

いろいろと難癖つけて安く買い叩こうとする

業者もたくさんいるので、

とにかく高く売ることだけ考えればOKです。

 

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ここからは、

ローン会社名義などではない、

「所有者」が家族や友人知人などの場合、

つまり他人名義の場合の必要書類

を記載します。

 

 

ケースバイケースでかなり細かいので、

印で、補足説明がとても多いです。

 

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必ず必須で必要なもの

・ 車検証原本

・ 「所有者の」 印鑑証明書原本

・ 譲渡証明書(車屋さんで用意してくれます) 実印を押印します

・ 委任状  (車屋さんで用意してくれます) 実印を押印します

・ 実印

 

 車検証原本が紛失した場合は、再発行が可能です。

(他人でも、取得が可能です)

 

 印鑑証明は発行1か月以内くらいがベストです。

(車屋さんが名義変更などで陸運局に提出する際、発行3か月以内が必須のためです、余裕をもって、新しめのものを用意しておくとよいでしょう)

 

 譲渡証明書印刷は以下からどうぞ

印刷する場合はこちらからどうぞ

書き方は、こちらのとおりですが、

 

個人売買する以外は、このように書きません。

業者に売る場合は、実印だけ押印してあればOKです。

記入は一切不要です。業者さんがぜんぶ書いてくれますし、

この書類も必ず用意しておいてくれます。

(一応複製が不可能なように、車体番号だけ書いておきましょう、または契約時に、業者さんに書いてもらいましょう)

鉛筆不可、ボールペンが必須です。

個人売買する場合は、しっかりと誤字脱字の無いように書きましょう。

 

 委任状印刷は以下からどうぞ

印刷する場合はこちらからどうぞ

(こちらも業者に売却する場合は業者が用意してくれます)

 

自分で書類も用意して書きたいとか、個人売買する場合は、

委任状は、委任者という項目が2つあります。

左右2つのうち、どちらでもOKです。

「所有者」の実印を押す、

あとはボールペンでしっかりと、

印鑑証明書通りに記載しましょう。

(一応複製が不可能なように、車体番号または登録番号(ナンバープレート)だけ、書いておきましょう)

 

ここまでが、完全に必須な書類になりますが、

以下は、一般的に売却時に渡す書類です。

まあたいていは、誰でも車検証入れとかに入っている書類です。

 

・ 自賠責保険証

紛失した場合、再発行可能です。無しでも売却は可能です。

名義は誰であっても関係ないです。しっかり保険は効きます。

人ではなく、車自体にかかっている保険だからです。

 

・ 自動車税納税証明書

紛失した場合、再発行可能です。無しでも未払いでも売却は可能です。

他人名義の場合は、他人にずうっと請求が行きます。

支払い義務は、車検証の「使用者」にあります。

ずっと自分が乗っていた場合は、旧「使用者」の代理で支払うことも可能です。

各都道府県税事務所にて、代理支払いが可能です。

 

・ 自動車リサイクル券

必要ありません 実は、ネットで自分で印刷できます。

自動車リサイクルシステム

http://www.jars.gr.jp/

本当に必要ないので無視してOKです。

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これだけは覚えておきましょう。

車検証に記載してある、

「所有者住所」

これが、印鑑証明書の住所と異なる場合は、

別に書類が必要になります。

 

また、ローン会社名義などの場合は、

・ おじいさん名義だったが、おじいさんが亡くなって・・「使用者住所」

も印鑑証明書の住所と異なる場合は、

別に書類が必要になります。

 

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これは、どういう事かというと、

 

引っ越しをするたびに、印鑑証明書の住所も変わるためです。

転勤族などで、多い人の場合、10回くらい変わっている場合があります。

 

この場合、最初の住所から、

10回目の住所までの・ おじいさん名義だったが、おじいさんが亡くなって・・経緯を証明する書類が必要になります。

たった1つかけていてもダメです。

すべての住所の変遷が記載されているもの

が、必要になります。

実際に引っ越した経緯ではなく、

・ おじいさん名義だったが、おじいさんが亡くなって・・住民登録をした市区町村同士を、

車を買った時の住所と、現在までの住所をしっかりつなげる必要があります。

 

◆ 住所が、1つ前の住所だった場合

現在印鑑証明書が取得できる市役所で、所有者(使用者)の、住民票を取って下さい。

(住民票には、現住所とは別に、1つ前の住所が記載されているためです)

 

◆ 住所が、2つ前の住所だった場合

1つ前の市役所で、所有者(使用者)の、「住民票の除票」を取って下さい。

(「住民票の除票」は、前後の住所が記載されているためです)

 

◆ 住所が、3つ以上前の住所だった場合

所有者(使用者)の、「戸籍の附票(こせきのふひょう)」を、取って来て下さい。

この書類は、本籍地でのみ取得が可能です。

過去の引っ越しの経緯と現在までが、すべて記載されています。

 

ただ、本籍地自体が変わっている場合は、

それぞれの本籍地から、戸籍の附票を取得する必要があります。

新規の本籍地~現住所まで が記載されているので、

車検証の住所がそれよりも昔の場合は、

昔の本籍地と、現在の本籍地の、戸籍の附票を取得する必要があります。

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ちなみに、軽自動車の場合は、

印鑑証明、実印が、一切必要ありません。

所有者の名前の、認印を100円ショップで買って用意しておけば、

OKです。

不思議なものですが、軽自動車は、すっごいずさんなんです・・

最低限、車検証と認印があれば売れます。。

念のため、軽自動車の必要書類も記載します。

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・ おじいさん名義だったが、おじいさんが亡くなって・・・ 車検証原本

・ おじいさん名義だったが、おじいさんが亡くなって・・・ 申請依頼書(委任状の軽自動車バージョンです)

 

上記が、名義変更に必須の書類です。

 

以下は、一般的に売る時には渡す書類です。

・ おじいさん名義だったが、おじいさんが亡くなって・・・ 自賠責保険証

・ おじいさん名義だったが、おじいさんが亡くなって・・・ 自動車税納税証明書

・ おじいさん名義だったが、おじいさんが亡くなって・・・ 自動車リサイクル券

 

※ 申請依頼書の印刷はこちらからぞうぞ。

申請依頼書の書き方は、

右下の「旧所有者」の箇所にボールペンで記載し、認印を押す。

住所も、車検証の通りに書けばOKです。

※ 会社名義の場合は、認め印ではなく会社の代表印が必要です。

印鑑証明書も、住民票も必要ありません。

買う人は、住民票が必要です。

(複製ができないように、車体番号だけでも書くのがよいでしょう)

これで、次の所有者に渡せばOKです。

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高く売るためには?

 

というか、元買取店の人間の立場で言わせてもらいます。

くどい様ですが、

とても大切なことを忘れていませんか?

 

正直こんな書類のことを知っても、実は無意味なんです。

だって、こんなの業者に聞けば一発で解決できます。

税金関係とかも、

はっきり言って、何も考えなくて良いです。

 

 

大切なことは、高く売ること、これを忘れていませんか?

買取店にまずは査定を受けて、

その時に、「他人名義なんだけど」

と事情を話せば良いんです。

売る売らないはまったく別、

査定を受けて全部直接聞きましょう。

時間の無駄です。

 

とりあえず高く売って契約して、

そのあとに必要書類をそろえれば、それでOKです!

 

 

ただ!

最初書きました通り、

実は買取店に限らず、

新車ディーラー、中古車店、

いわゆる、業者はすべて、

とにかく何が何でも、安く買おうとしています!

 

何も知らずに、業者に依頼すると、

えっらい安い金額で買い叩かれてしまうでしょう。

本当に注意してください。

高く売ること、これだけを考えていればOKです。

業者が限界金額を出してしまう方法をお教えしましょう。

 

 

テレビやラジオ、ネットや雑誌、

街の看板、いたるところこんなの目にしませんか?

・ 高価買取!

・ 買取金額地域ナンバーワンに挑戦!

・ 高く買取します!

 

大手だとやっぱり高いのかな・・

本当に高く買ってれるのかな・・

 

こんなこと、少しでも思ってませんでしたか?

非常に危険です・・

日本全国のすべての業者は、

なるべく安く買おうと、必死で買取をしています。

 

よーく考えてみてください。

買取や下取りって、業者にとっては 「仕入れ」 なんです。

「仕入れ」って、

高く仕入れたいと思っている会社、この世に存在しますでしょうか?

冷静に考えると、当たり前のことです。

 

・ 高価買取!

・ どこよりも高く買う!

こんなの、単なる客寄せのキャッチフレーズです。

 

お客さんと会うと、

巧みな営業トークで、安く買うのが現実です。

 

 

大手買取店って、なんで大手になったのでしょうか?

利益をたくさん出しているから大手になったんです。

利益が多い = 安く仕入れている

ことに他なりません。

 

独自のルート?

企業努力?

車業界知り尽くしていますが、

そんなもの、ほぼありません!

 

 

車って買取した後は、

実は業者オークションにすぐに出品されるんです。

中古車には、市場(いちば)があります。

魚や野菜などと同じように、市場(いちば)があるんです。

 

買取した車は、次の日に、

速攻で業者オークションに出品します。

買取店って、お店に在庫あまりないですよね?

実は、買ったらすぐに業者オークションに出品しているからなんです。

90%くらいは、店舗にすら持ち込まず、

輸送会社に依頼して、

お客様の家から、ダイレクトに業者オークションに出品してしまいます。

 

そして、すぐにオークションにかけられて落札されていきます。

買取店は、昨日買った車を、すぐに現金化できます。

いちいち店頭に在庫で並べるようなことは、実際はあまりしないのが実情です。

車はとても高い品物です。

大手買取店は、1日だけでも何百台も買取しますので、

それを全部店頭の在庫にしていたら、お金がいくらあっても持ちません。

なので、すぐにオークションに出品して、現金化するんです。

 

さらに、オークションに転売する事で、非常に高く売れる車があるんです。

オークションに行くと、一般の人はとても驚くと思います。

外国人だらけなんです。

全世界から、バイヤーが日本の中古車を買い付けに来ています。

 

日本の中古車は、海外バイヤーから見ると、

宝物といっても過言ではありません。

日本の中古車は、以下の特徴があります。

 

・ 走行距離が少ない

海外では100万キロくらいまで車を使います。

日本人が、たった走行距離10万キロくらいで手放すため、

こぞって買い付けに来ます。

 

・ 新しい中古車が多い

海外では、30年くらい車を使います。

日本人が、たった10年くらいで車を手放すので、

こぞって買い付けに来ています。

 

・ 車がきれい

日本人は傷はすぐに治すし、事故っても保険で元通りにします。

 

・ 調子が良い

車検制度が日本にはあるため、よくメンテナンスされています

また、運転がとても丁寧です。

海外に行くと、運転が荒すぎてびっくりしますよね。

 

こういう理由で、

オークション会場には外国人バイヤーがいっぱいです。

食堂のメニューも、外国人向けのメニューが沢山用意されています。

さらに! ネットでも競りに参加できるので、

海外の中古車業者が、リアルタイムで競りに参加もしています。

 

こういう理由で、実は日本人が手放す中古車の、

約3台に1台は、海外に輸出されているんです。

部品だけコンテナにギュウギュウにされている車もあります。

こういった解体される車も含めると、

2台に1台は、海外に輸出されています。

 

新しい車はもちろん、

古い車だったり、10万キロ、20万キロ以上走った車でも

とんでもない金額で落札されているケースが多々あります。

 

つまり、一般消費者が絶対に知らない相場が、

業者オークションでは形成されているんです。

外国人が形成している相場です。

 

もう古いし・・

ボロいし・・

走行距離多いし・・

少しでも値段がつけばいいな・・

 

こーんなど素人のお客さんに、

業者はうまいこと言って、安~く買取をするんです。

お客さんが、もう10万も値段つかないだろう・・

そう思っている車が、

でも、実は100万円で落札されている車だった。

 

 

こんなケース、

日本のどこかで、毎日あります。

業界では、1台の買取で100万円の利益が出ることを、

一本抜き とか言ったりします。

買取してから、業者オークションに出品するまで、

たった数日です。

その数日で、利益が100万円になります。

だから、大手って呼ばれるまでに、なったんですよ。

 

また、買取店の営業マンの成績は、

買取台数 ではありません。

利益 なんです。

10台買って 100万円の利益を出す人より、

5台買って 300万円の利益を出す人が、

評価されますし、どんどん出世していきます。

営業成績が悪いと、人間のクズの様な扱いを受けます。

なので、どこの会社も安く買うために、必死なんです。

 

これが良いとか悪いとか、そういう話ではなくて、

利益を出さないと会社がつぶれてしまいます。

安く買い叩く事がすべて

これが実際だという事を覚えておいてください。

 

要は、売却する時には、

業者のぎりぎり限界の金額を提示してもらう事

それが重要だという事です。

じゃあどうすればよいのか?

次ページで説明していきます。

車を【最高額で買取査定してもらう】根本的解決方法は?

 

購入を検討中の方はこちらで記載しています。

新車の購入、中古車の購入、安く買いたいなら?