元買取店店長のサトーです。
車を売却する際、
・買取店に売却する時
・ディーラーや中古車店に下取りしてもらう時
・廃車をする時
・個人売買する時
などなど
自動車税の還付金について、お伝えします。
あと、最後におまけとして、
・車を本当に高く売る方法
・新車、中古車を安く買う方法
プロならではのコツを書きますね。
ではまず、自動車税の還付金の話から書きます。
結論から言うと、
払った自動車税は売却時に戻ります
全額ではなく、月割りで戻ります。
4月~翌年3月までの、12か月分のうち、
売却した月の、翌月分からの残りが戻ります。
自動車税というのは、
1月~12月という風にカレンダーの様に数えるのではなく、
4月が一番最初で、最後が3月という風に、新学期の初めから終わり、の様に数えます。
例えば、5月に自動車税を支払った後に、
6月に車を売却するとします。
そうすると、
7月~翌年3月までの9か月分の自動車税を受け取れます。
ただ、受け取り方法がケースバイケースなので、
ここでしっかりと知って、明らかにしましょう。
自動車税の課税について
自動車税は4月1日に車検証に記載されている、
「使用者」 へ1年分が課税がされます。
「所有者」ではなく、「使用者」です。
車検証の「使用者」欄に何も記載がなくて、
こういったコメ印「*****」
が書いてある場合は、
これは、「所有者」=「使用者」
同じ人ですよ。
という意味になります。
そして、毎年5月に自動車税の払い込み用紙が、ナンバープレートを管轄している都道府県税事務所から手紙で「使用者あて」に郵送されてきますので、コンビニや銀行で支払います。
(ちなみに軽自動車税は還付されません、軽自動車は払ったら戻りはなにも無いです)
「なーんだ、軽自動車は戻らないんだ」と思った人は、
とにかく、自分の車を高く売ることだけを考えればOKです!
軽自動車って高く売れるんです。
自動車税の事はすべて忘れて、
こちらのページを読んで高く売る事だけを考えてください。
【元買取店店長が教える】安く売らない様に!軽自動車を高く買取査定してもらう方法
普通車の場合は、
売却した月の翌月~3月までの残月分を
受け取ることができるんです。
(ちなみに、売却する時が月末近くだった場合は、翌々月~3月まで となる事が多いです)
自動車税還付金の受け取り方法
受け取り方法には、以下の2通りがあります。
◆ 廃車にする時
◆ 業者に売却する時
多くの方が、業者に売却すると思いますが、
自動車税還付の仕組みを深く理解する意味で、
まずは、
廃車にする時の自動車税還付を知りましょう。
◆ 廃車にする時の還付方法
いわゆる、一般的な言葉でいう、
「廃車」となった場合です。
実は、車業界の専門用語で「廃車」という言葉はありません。
専門用語では、以下の3つになります。
①一時抹消、②永久抹消、③輸出抹消、
これを、一般では廃車と呼んでいます。
① 一時抹消とは、
ナンバープレートを取っちゃって、
陸運局にプレートを返却することを言います。
つまり、車検を切っちゃう、という意味です。
だから、公道を走ることはできません。
よく、車屋さんのお店にある商品車両を見ると、
ナンバープレートがついてない車が置いてありますよね。
あれです。
あれは、車検がついていると、
車屋さんにも税金がかかっちゃうので、
売れるまでは、ずっと車検をとらないでいるんです。
それが、一時抹消と呼ぶ車になります。
② 次は、永久抹消です。
これは、完全に車を解体処分する場合に、
陸運局に届け出をする用語になります。
ほんとシンプルですが、解体処分してしまうので、
永久に抹消するという意味で、永久抹消と言います。
③ そして、輸出抹消です。
読んで字のごとく、
海外に輸出される車に対して、
陸運局に届け出をする用語になります。
そして、自動車税が還付されるためには、
必ず、この
一時抹消、永久抹消、輸出抹消、
のどれかの手続きをされなければ、
還付(税金が戻る)ことはありません。
「え?じゃあ車を個人が売るときは、自分で一時抹消したり、輸出抹消したり、永久抹消したりしてから、税金の還付を受けてから買取店などの業者に売ったほうが良いの??」
という質問が来そうですが、
とりあえず、続きを読んでください。
まず、上記の三つの抹消のどれかをすると、
2,3か月後に、都道府県税事務所から、
ハガキが届きます。
自動車税の還付ができるハガキです。
単純に、陸運局で抹消手続きが完了すると、
自動的にハガキが送られてきます。
そのハガキを銀行なり郵便局に持っていきます。
そうすると、還付金を現金でもらえます。
これが、自動車税還付の手続きです。
以上です。
・・・・
ってか、
普通に一般の人が車を売却するときって、
自分で抹消手続きなんか、しないですよね?
つまりは、
業者に売るときに、
自動車税って戻ってくるのか?
それが知りたいんですよね?
はい、一般的には、
買取店や新車ディーラー、中古車店などの
業者に車を売るわけですから、
「自分で抹消手続きをしてから、車を売却する」
なんてことはめったにない事ですよね。
なので、
業者に売った場合の自動車税還付(戻り)
について次に書きます。
◆一般的な(業者に売る場合)の還付金を受け取る方法
これを読んでいる99%の人が、
業者に売却する時の還付方法になるのではないでしょうか。
車買取店や、新車ディーラーの下取り、
中古車店への下取り、
などなど、
高~い自動車税って、いったいどうなってんの??
そこが知りたいポイントの方って多いと思います。
ここからが本題です。
実は本来受け取れる還付金を、
あなたは、
知らずに業者にあげてしまっていたりします。
実は買取店や車屋さんに、本当は自分に戻ってくるはずの自動車税還付金を、こっそり持って行かれてしまっていたりするんです。
どういう事かと言うと、
例えば、買取店に50万円で車を売ったとします。
ただ、自動車税は戻ってきません。
なぜかというと、50万円の買取金額の中に、
自動車税が含まれているんです。
買取や下取りの契約書を見ると、
「買取金額には自動車税を含んでいます」
という記載があります。
買取や下取りの契約時に、
営業マンがその点をしっかり説明する事もありますが、
だいたいはさらっと話して、
どんどん話を続けてうやむやにします。
そして契約書やその他の書類と一緒に、
「自動車税の還付委任状」
という書類に、ハンコを押印させます。
ほんと、しれ~ っとハンコを押してもらいます。
他の書類もいっぱいあって、
車の売却時はたくさんハンコを押します。
普段は使いなれない実印を
ポンポン押印するので、
自動車税の還付書類もその中の一つとして、
ポンポン押印してしまいます。
それゆえ、
なんか、大したことない書類、と思うため、
ほぼ疑問に思うお客様はいません。
(僕が買取店をやってきた過去で、この書類はなんなの?なんて聞かれたことは一度もありません、それくらいみんな気づかないうちにハンコを押してます)
でも、この「自動車税の還付委任状」は、
自動車税の戻りを、放棄しますよ~
車屋さんにあげちゃいますよ~
という書類なんです。
そして買取店などの業者は、
後からこの還付金を自分のポケットに受け取ります。
いわゆるお客様の無知を利用したやり方です。
これって、実はどこの業者でもやっています。
お客さんには、一応さらっと説明をしますが、
お客様はなんか良く解らないので、あまり聞いていません。
たいして重要な書類ではなさそうな演出をして、
ハンコを押印してもらいます。
ただ、これは悪い事の様に思われるかもしれませんが、
お店側に理由もあったりします。
① 説明するのが大変、逆に怪しまれて契約が無くなる事がある
自動車税の戻りがうんたらかんたら、などを説明をすると、
お客様はちんぷんかんぷんになり、
納得してもらうのがなかなか難しいんです。
へたに話すと、逆に怪しまれて、
契約が無くなったりすることもあるんです。
② 自動車の売買をする上で都合が良い
自動車税を還付するためには、上で書いた通り、
車検を途中で切る(抹消する)必要があるんです。
でも、
車検がまだ1年以上ある車を抹消するのはもったいないですよね。
だから、次の所有者に売るときにも、
車検が付いている方が良いですし、
業者が買取をした後に、
車を整備したり名義変更等で車を移動する際にも、
車検があれば公道を走れる為、
車検が付いていると都合が良いんです。
業者は、買取や下取りした車をどうするかと言うと、
多くは業販をします。
業販をする際に、次の車屋さんに売却するので、
その時に、
「自動車税の還付委任状」が必要だったりします。
(都道府県によって、単に委任状という名前だったりします)
車検が残っている車を、業者間売買をする際に、
自動車税還付委任状があるととても便利なんです。
例え車検が1年以上残っていたとしても、
輸出業者に売って輸出抹消する時もあるし、
やっぱり車検を捨てて、一時抹消する時もあります。
つまり、車を買取、下取りする時って、
次のお客さんは決まってないので、
どこに販売するかが決まっていないんです。
なので、
どこに販売しても大丈夫なように、
念のため、
自動車税の還付委任状をもらう必要があるんです。
自動車税の還付委任状があれば、
・抹消(一時、永久、輸出)しても、
・車検をそのまま継続で次の人に販売(名義変更)しても、
手続き上とてもラクなんです。
ここまで読んでもよく解らない方も多くいるかと思いますが、
とにかく、還付委任状をもらっておくことは、
業者にとって、
少し利益にもなったりするし、
便利だったりするんです。
こういう意味で、お客様に説明するにはややこし過ぎるんです。
買取店などが車を買取した後って、
廃車にするのか、輸出するのか、
販売するのか、業者間売買するのか、
ってまだ決まってないのも大きな要因です。
次に車をどこに売るかによって、
自動車税が戻るのか戻らないのか、
業者にとっては、
ケースバイケースなんです。
だから、一般のお客様から車を買う時は、
自動車税分をひっくるめた金額で買うんです。
しかも、ちゃんと説明すると、
初めて聞いたお客さんはチンプンカンプン
「他の業者は違う対応するのかな・・?」
「なんか怪しいなあ?」
とか、変な勘繰りを入れられるので、
あまりしっかりとはお客さんに話しません。
とにかく、
こういった業者の事情で
買取金額に自動車税を含めて買うというのが
業界の通例なんですが、
実際のところはお客様の無知をいい事に、
こっそり還付金をいただいてしまっている
という事も多いのが実情です。
ではどうすれば良いのか?
心配いりません。
買取店に車を売る時に、
「自動車税は戻って来るんでしょ?」
と聞いてください。
そうすると、営業マンは、
「買取金額に含めて合算した金額を提示します」
と言います。
まさにその通りなので、
ひっくるめて買ってくれるから、何も問題ありません。
ただまたこれもケースバイケースで、
車検が残り短ければ業者側も抹消(ナンバーを外す)ので、
その場合は、「自動車税の残り分はお戻しします。」
という業者もいます。
その場合は、
売却してから2,3か月後に、
都道府県税事務所から、
ハガキが届きますので、
それを金融機関に持って行って下さい。
そうしたら現金で受け取れます。
でも、こんな事大切な事でも何でもないんです。
業者に車を売却する予定であれば、
上で書いた事は、すべて忘れてしまってOKです!!
ここまで読んで頂いて今更なんですが・・
結局のところ、
業者に売却するのであれば、
今まで読んだ知識は完全に忘れていいです。
単に、そういうものか、程度でOKです。
すみません。。
どういう事かと言うと、
そもそも自動車税が戻る戻らないは、
もう解決済みなんです。
くどい様ですがどこの業者も、
買取金額に含めて買取をしますから。
大切なのは、とにかく高く売る事です。
いや、
安く買い叩かれない事
これが重要です。
自動車税の還付金ですら、
こっそりもらっちゃおう
という業界です。
買取店に限らず、新車ディーラー、中古車販売店、解体屋さん、
ぜ~んぶ共通して言えるのは、
最高額で高く売ること
それだけを考えていればOKです。
業者の限界価格で売れれば、
結局は自動車税の金額も含めた金額を提示して買取してくれますので。
ただ、この高く売ることって、
これが素人だと本当に難しいです。
なぜかと言うと、結局業者は、
安く買ってなんぼ、の商売だという事です。
考えてみてください。
自動車税の還付金ですら、
受け取ろうと企業努力?
をするくらいなんです。
自動車税還付とか小さい事を調べている場合ではなく、
安く買おうとしている業者さんと、
高く売ろうとしている消費者との、
バトルなんです。
新車ディーラーは、
なんであんな大きな国道沿いに、
立派なお店を構えて営業できていると思いますか?
大手買取店って何で大手になったと思いますか?
単純に、利益がたくさん出たからですよね。
つまり、
買取や下取りでいうと、
安く買いまくってきた証拠です。
僕が買取店に勤務していたころ、
営業マンの成績は、
買取台数 では無いんです。
すべて、利益なんです。
安く買えば買うほど、社内での評価が高まります。
どこの会社もそうです。
日本人が売却する車の3分の1は、海外に輸出されています。
新しい車はもちろん、
古くて、走行距離の多い車でも、うそでしょ??
という金額で取引されています。
100万円の利益がでたら、
業界では一本抜き とか言ったりします。
たった1台で、100万円の利益が出たりします。
今日買った車を、
1週間後の業者オークションに出品するだけ。
たったそれだけで、100万円高く売れたります。
これは、日本の中古車が、
信じられないくらいの台数が
海外バイヤーに買われているという事が要因です。
日本の中古車は、世界中で最高の人気と言っても良いです。
海外では、30年、40年使いますし、
走行距離は100万キロ以上使いつくします。
でも、日本人が売却する車って、
たった10年、たった10万キロくらいで、
・もう車の寿命だとか、
・もう廃車だとか、
そんなイメージを持っていると思います。
しかも、日本人は運転がとても丁寧だし、
キズがちょっとでもあると、保険で修理したりしますよね。
日本人は世界的に、めっちゃ車を大切に丁寧に乗っているので、
世界的に見ると、とても品質の良い中古車が、
日本にはたくさんあるんです。
そこで、外国人バイヤーが、
日本の中古車をたくさん買い付けています。
なので、
え?まさか、こんな車が100万円以上?
という事が毎日です。
一般の人では絶対に知る事のない、
海外相場が中古車にはあります。
なので、一般の人が、
まあ10万円ついたらラッキーかな。。
なんて思って、10万円で車を売ったら、
実際は、100万円以上の値段がついてた。
という事は珍しくありません。
つい先日なのですが、
僕の奥さんの友人でさえ、
最近5万円で車を売却したという話を聞きました。
12年前の車で、15万キロくらいの走行距離なので、
もう廃車だろうな、5万もついてよかった。
と思ってたらしいです。
で、後からその話を聞いて、
業者オークションの落札結果を見ると、
80万円以上値段が付く車でした。
海外バイヤーが買ったのは間違いないです。
高価買取!
どこよりも高く買う!
なんて広告をよく目にすると思いますが、
これ、ただの客引きのキャッチフレーズですよ。
結局は、
どこの会社も、極力安く買いたいんです。
買取店のみならず、新車ディーラーだって、
中古車店だって、どこでもそうです。
商売の鉄則です。
安く買って、高く売る。
こんな当たり前の事なのですが、
業者にとっては、
皆さんが売却する車って、
仕入れ
なんです。
この世界のどこに、
仕入れを高く買う理由があるでしょうか?
いまだに、
「どこの会社が自分の車を高く買ってくれるんだろう・・」
こう思っている人が多すぎます。
いやいや、どこの会社も安く買おうとしていますよ!
というよりも、
安く買うことに必死です。
安く買うことに命をかけてます。
だって、
仕入れ
なんですから。。
僕自身が買取店店長だった時、
「自動車税ってどうなるの?」
って聞いてくるお客さんって、
実は、言葉は悪いですが、
カモ
でした・・
自動車税の還付金のことばっかに
気を取られているので、
そこの説明をしっかりしてあげれば、
信頼してくれるんです。
信頼されれば、少し安い提示金額でも、
売ってもらえます・・
本質である、車を本当に高く売る事!
という一番大事な事から、意識がそれるので、
安く買い叩けるんです・・
なので、最初にも書きましたが、
自動車税還付なんていう小さい事を気にしていると、
安く買い叩かれてしまう可能性が高いです。
一番大切なのは、
どうやったら高く売れるのか!
こういう視点が必要です。
自動車税の還付がどうなってるのか、
ハッキリ言って、そんなのはどうでも良いんです。
業者側に、限界ギリギリの金額を提示してもらえれば、
必然的に、自動車税を含めた金額も加味して金額提示していますので、
売る人は、高く売る事だけを考えていれば十分なんです。
限界ギリギリに高く金額提示をしてもらう事
これだけを考えていれば大丈夫です!
私が買取店店長だった頃、もう本当限界の赤字ギリギリの金額を提示してしまうお客様がいました。
本当に高く売る方法をお教えします。
ちなみに、
すでに査定を受けて、もうどこの業者さんも、
「値段がつかない」
「0円なら引き取りますよ」
としか提示してくれなかった方の場合は、
下記のハイシャルというサイトを利用すれば、
還付金を全部戻してくれるのでオススメです。
しっかり、
自動車税、自動車重量税、自賠責保険料
の3つの還付金が、受け取れます。
全国の解体業者さんが参加してるので、
全国どこでも廃車の対応をしてくれて、
車の引取りは完全に無料でやってくれます。
車を高く売るために、
皆さんからよく聞く質問で、
どこに売れば、高く売れますか?
どこの会社が高く買ってくれますか?
という質問を聞きますが、
いやいや、どこも、可能な限り安く買いたいんです。
普通に考えてみると、当たり前ですよね。
高く買いたい人なんて、いません。
もうとにかく、
ぼったくる事以外考えてないです。
とにかく、大切な事はたった一つ
業者のぎりぎり限界の金額を提示してもらう事
それが重要だという事です。
じゃあどうすればよいのか?
次ページで説明していきます。
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