元買取店店長のサトーです。
ディーゼル車は、かなり高く売れます。
ガソリン車に比べると、2倍、3倍の値段が付きます。
古かったり、走行距離が10万、20万キロ以上など、
そういう車ほど、ガソリン車に比べると、
高く売れるのが、ディーゼル車です。
ただ、本来すごい価値があるのを知らずに、
素人が買取査定に出してしまうと、
大損してしまいますので、注意してください!
プロが、本当に高く売る方法をお教えします。
実際の業者オークションの相場を見て、
ガソリン車とディーゼル車の値段を比べてみましょう。
ハイエース ディーゼル車、ガソリン車の値段を比較
まず、ディーゼル車とガソリン車、
両方が多く販売されている車の代表が、
ハイエースです。
なので、一番比較するのがわかりやすいため、
ハイエースの値段を見てみましょう!
3年おきに年式別で買取相場を比べてみました。
※ スマホ等の場合画面を右にスクロールできます
年式 | 燃料 | 走行距離 | 業者相場 |
---|---|---|---|
平成28年式(2016年) | ディーゼル | 145,000km | 178万円 |
平成28年式(2016年) | ガソリン | 139,000km | 104万円 |
平成28年式(2016年) | ディーゼル | 123,000km | 170万円 |
平成28年式(2016年) | ガソリン | 132,000km | 149万円 |
平成28年式(2016年) | ディーゼル | 118,000km | 146万円 |
平成28年式(2016年) | ガソリン | 117,000km | 85万円 |
平成28年式(2016年) | ディーゼル | 98,000km | 144万円 |
平成28年式(2016年) | ガソリン | 98,000km | 86万円 |
平成28年式(2016年) | ディーゼル | 78,000km | 210万円 |
平成28年式(2016年) | ガソリン | 78,000km | 145万円 |
平成28年式(2016年) | ディーゼル | 50,000km | 268万円 |
平成28年式(2016年) | ガソリン | 46,000km | 169万円 |
平成28年式(2016年) | ディーゼル | 35,000km | 275万円 |
平成28年式(2016年) | ガソリン | 35,000km | 203万円 |
まずは、平成28年式(2016年)です。
どうですか?
ディーゼル車の方が価格が高い傾向が見て取れますね。
この価格の算出方法について記載します。
◆記載している価格について
私自身、元々買取店をやっていましたが、今ではほぼ車屋さんの仕事は趣味程度でしかやっていないのですが、
業者専用のオークションにはまだ加盟しています。
皆さんにはあまりなじみが無いと思いますが、
中古車の市場(いちば)だと思ってください。
ほとんどすべての車屋さんはこういった業者オークションに加盟して、車を出品したり、仕入れとして落札したりしています。
私は今でも業者相場が見れるので、
全国のオークションの落札データをそのまま書いています。
この金額は、車両本体価格のみを書いています。
落札店は、これ以外に消費税、リサイクル料、自動車税月割り分、を上乗せして支払いをします。
◆比較しているグレードについて
ハイエースにはグレードがいくつかありますが、
比較している車は、
同じような走行距離、状態、グレードの車で比較して書いています。
◆一般の買取や下取りの価格について
買取屋さんや、ディーラーの下取り等、
すべての業者は、ここの過去の落札金額を見て、買取価格や、下取り価格を計算します。
買取や下取りというのは、
このオークション相場よりも、
いかにして安く買うか
これが仕事になります。
同じ価格で買取しても、まったく意味が無いからです。
特に、ディーゼル車の場合は、
お客さんが想像している以上に価格が高い傾向があるため、業者はできるだけ安い金額で買取すれば、大きな利益が出ます。
そのため、
私自身が買取店をやっていた時もそうでしたが、
ハッキリ言ってディーゼル車のお客さんは、
もうお金に見えていました。
査定時には、絶対に高い金額は提示しませんので。
今だから言える事でありますが・・
1台で100万円以上の利益を頂く事もありました。
ほんと、えげつない話なのですが、
実際の買取や下取りの現場なんて言うのはそんなもんです。
1000万以上する高級車の場合は、
200万、300万円安く買取する事もあります。
とにかく業者は安く買う事だけを追求しています。
車を売却する時は、本当に注意が必要で、
特にディーゼル車の場合は危険です。
古い車だったり、走行距離が多くても、
想像以上に値段が付く事が多いからです。
高く売る方法を書いたので、
しっかりと読んで頂ければと思います。
では、引き続きもっと古い相場を見ていきましょう。
年式 | 燃料 | 走行距離 | 業者相場 |
---|---|---|---|
平成25年式(2013年) | ディーゼル | 522,000km | 74万円 |
平成25年式(2013年) | ディーゼル | 309,000km | 105万円 |
平成25年式(2013年) | ガソリン | 263,000km | 57万円 |
平成25年式(2013年) | ディーゼル | 132,000km | 125万円 |
平成25年式(2013年) | ガソリン | 148,000km | 86万円 |
平成25年式(2013年) | ディーゼル | 94,000km | 147万円 |
平成25年式(2013年) | ガソリン | 98,000km | 112万円 |
平成25年式(2013年) | ディーゼル | 88,000km | 210万円 |
平成25年式(2013年) | ガソリン | 78,000km | 145万円 |
平成25年式(2013年) | ディーゼル | 38,000km | 215万円 |
平成25年式(2013年) | ガソリン | 58,000km | 140万円 |
すごいと思いませんか?
一番上のハイエースは52万2千キロですよ?
地球を約13周分です。
こんなの、普通に考えたら廃車ですよね?
でも、74万円も値段が付いているんです。
2番目の30万9千キロの車も、
105万円ついています。
なので、一般の人がかってに想像する買取相場は危険だという事です。
「0円で引き取ってもらえたら有難い」
「せめて、10万円ついたら嬉しいな」
こんなこと思って買取業者と商談すると、うまいこと言われて、
「じゃあもう特別で、もし今すぐ即決で契約して頂けるなら、10万円出します!」
なんて言われて売っちゃいませんか?
本当気をつけましょう・・
ではもっと書いていきます。
年式 | 燃料 | 走行距離 | 業者相場 |
---|---|---|---|
平成22年式(2010年) | ディーゼル | 445,000km | 40万円 |
平成22年式(2010年) | ディーゼル | 434,000km | 40万円 |
平成22年式(2010年) | ディーゼル | 356,000km | 45万円 |
平成22年式(2010年) | ディーゼル | 253,000km | 51万円 |
平成22年式(2010年) | ガソリン | 253,000km | 39万円 |
平成22年式(2010年) | ディーゼル | 143,000km | 177万円 |
平成22年式(2010年) | ガソリン | 113,000km | 85万円 |
平成22年式(2010年) | ディーゼル | 35,000km | 134万円 |
平成22年式(2010年) | ガソリン | 34,000km | 85万円 |
かなり値段は下がってきましたが、
でもこの年式、この走行距離なのに
すごい値段が付いていると思いませんか?
飛びぬけて値段が高い車がありますが、
ハイエースの場合は、
グレードが高いものだったり、ロングボディだったり、4WDだったり、マニュアルだったり、
そういう点が値段が高くなる傾向があります。
もちろんそれだけではなく、
単なる普通のグレードの商用車のハイエースバンなのに、
飛びぬけて高い場合もあります。
こういったお宝車両もあったりしますので、
ディーゼル車のすごいところです。
もっともっと見ていきましょう。
以下の年式からは、
もうディーゼル車が高い事は理解してもらったと思うので、ディーゼル車の相場だけ書いていきます。
年式 | 燃料 | 走行距離 | 業者相場 |
---|---|---|---|
平成19年式(2007年) | ディーゼル | 541,000km | 88万円 |
平成19年式(2007年) | ディーゼル | 495,000km | 43万円 |
平成19年式(2007年) | ディーゼル | 245,000km | 45万円 |
平成19年式(2007年) | ディーゼル | 151,000km | 49万円 |
平成19年式(2007年) | ディーゼル | 77,000km | 140万円 |
平成19年式(2007年) | ディーゼル | 38,000km | 128万円 |
これまたすごい走行距離ですよね。
しかも、事故歴のある車屋、
外装や内装がボロボロでも、
こんなに値段が付いてるんですよ。
もうこの年式になると、
ピカピカの状態の良い車なんてめったにありません。
以下はさらに古くなりますので、
もう本当のボロボロの状態の車です。
年式 | 燃料 | 走行距離 | 業者相場 |
---|---|---|---|
平成16年式(2004年) | ディーゼル | 664,000km | 46万円 |
平成16年式(2004年) | ディーゼル | 298,000km | 36万円 |
平成16年式(2004年) | ディーゼル | 232,000km | 55万円 |
平成16年式(2004年) | ディーゼル | 178,000km | 39万円 |
平成16年式(2004年) | ディーゼル | 107,000km | 108万円 |
平成16年式(2004年) | ディーゼル | 40,000km | 68万円 |
66万キロってヤバくないですか?
でもこの年式くらいになると、
もう走行距離が多かろうが少なかろうが、
あまり値段に差は見られなくなっています。
年式 | 燃料 | 走行距離 | 業者相場 |
---|---|---|---|
平成13年式(2001年) | ディーゼル | 491,000km | 38万円 |
平成13年式(2001年) | ディーゼル | 354,000km | 105万円 |
平成13年式(2001年) | ディーゼル | 273,000km | 42万円 |
平成13年式(2001年) | ディーゼル | 151,000km | 45万円 |
平成13年式(2001年) | ディーゼル | 77,000km | 55万円 |
平成13年式(2001年) | ディーゼル | 38,000km | 46万円 |
平成13年式で100万越えって・・
あり得ないですよね?
こういう車を業者は、
0円、1万、2万円程度で買取しちゃうんですよ。
で、業者オークションにすぐに出品して、
100万円の利益を頂いちゃう。
そういう仕事なんです。
ほんとディーゼル車持ってる方はボッタクられまくってると思います。
年式 | 燃料 | 走行距離 | 業者相場 |
---|---|---|---|
平成10年式(1998年) | ディーゼル | 539,000km | 66万円 |
平成10年式(1998年) | ディーゼル | 329,000km | 38万円 |
平成10年式(1998年) | ディーゼル | 157,000km | 50万円 |
平成10年式(1998年) | ディーゼル | 98,000km | 41万円 |
平成10年式(1998年) | ディーゼル | 70,000km | 66万円 |
平成10年式(1998年) | ディーゼル | 39,000km | 47万円 |
とりあえず、平成10年式を最後にします。
もうほんと、全部の車がぼろっぼろです。
事故歴もバリバリある車も多いです。
それでもこれだけ値段が付いています。
なんでディーゼル車は高く売れるのか?
ここまで相場を見た方は、
「なんでこんな値段がつくのか?」
そう思った方もいらっしゃると思います。
想像をついた方もいらっしゃると思いますが、
実は、日本人が手放す中古車の、相当な割合が、海外へ輸出されているんです。
年間100万台以上の中古車が、輸出されています。
東南アジア、ロシア、アフリカ、中東、カリブ海、ヨーロッパなどが、主に輸出されている国々です。
また、エンジンなどの部品も、コンテナにギュウギュウに詰められています。
そう言った部品も、台数としてカウントできるなら、
1年間で、200万台以上の中古車が輸出されています。
その中でも、ディーゼル車だけは、
特に高く取引がなされています。
海外では、車を30年、100万キロ位まで酷使して使います。
その為、丈夫さが求められるんです。
車の最低限の役割として、走る事、それが当然最重要なことなので、
広大で、悪路の大地を走る為には、ディーゼル車は丈夫で非常に重宝されます。
そのため日本人が、
たった10年、10万キロ走ったくらいで車を手放す為、
海外バイヤーにとっては、日本の中古車市場は宝の山なんです。
というか、もっともっと走行が多くても、
高い値段で売れているのがディーゼル車です。
ドイツやアメリカ、フランス、イギリスなどの、
いわゆる自動車産業のある先進諸国も、
当然海外バイヤーが仕入れ先として狙っている国ではありますが、
先進諸国でさえも、日本より車の運転は荒いし、30万、40万キロくらいまで平気で乗りますし、
車検制度も無く、メンテナンスもしっかりされておらず、
そういう粗悪車の割合が多いんです。
なので、日本の中古車はむちゃくちゃ品質が良いという訳で、
世界中のバイヤーが、買い付けに来ているんです。
先ほども書きましたが、
車にも、野菜や魚などと一緒で、市場(いちば)があります。
いわゆる、中古車業者オークション会場の事なのですが、
初めて行くととてもビックリする事があります。
もう外国人バイヤーだらけです。
食堂があるのですが、メニューを見ると、
アラブな料理が用意されていたり・・
外国人向けメニューまであります。
そして、
リアルタイムでネットでもセリに参加ができるため、
外国から直接注文がバンバン入っており、
たった一分で、何台も落札されていきます。
車の買取店はじめ、新車ディーラーも、
こういった業者オークションに参加していますので、
みんな、ここで落札されているデータを見ているんです。
つまり、ここで相場が形成されているので、
車種、年式、走行距離などで、値段が分かるという訳です。
10年以上前の車で、走行距離も10万キロ以上、
普通こんな車、ポンコツ車ですよね?
ガソリン車になると、ほぼ価値は無いのに、
ディーゼル車だけ、高く売れています。
その情報を持っているのは業者だけです。
ディーゼル車だけは話が違うんです。
こういう車でも、すごい価値がある車が、
ゴロゴロあるんです。
なので、
「そんなに値段付かないだろうな・・」
な~んて思っていると、
買取店の営業マンに、
「お客さん、ちょうどいま欲しいお客さんと交渉してまして、
もし即決頂けるなら20万円出せます!」
とか何とか、うまい事言われて売ってしまうんです。
世の中、テレビ、ラジオ、ネット、ラジオ、街の看板、
様々な場所で、
高価買取!
買取価格地域ナンバーワン!
よくこんな看板見かけますよね?
よ~く考えてみてください。
あなたが、車屋さんの経営者だったら、
高く買いたいですか?
高価買取なんか、したいですか?
100万円の価値があると知っている車を、
100万円で買いたいですか?
次の日に、業者オークションに出品すれば、
100万円で売れると解っている車を、
お客さんがかなり過小評価して売りに来ています。
できるだけ安く買いたい、そう思いませんか?
いや、そうしなければ、会社は倒産してしまいます。
大手買取店って、なんで大手だと思いますか?
もちろん、利益を沢山出してきたから、大手になったんです。
つまり、安く安く、車を沢山買ってきたからに他なりません。
・ 海外で人気があり、高く売れると知っている業者
・ もう古いし、距離も多いし、あまり値段が付かないと思い込んでいる消費者
この情報の差が、利益を生む源泉なんです。
つまり、
どんな業者も、
可能な限り、安く買いたいんです。
安く仕入れて、高く売る
これってどんな商売でも共通のものです。
この原理原則に逆らって成り立っている会社は、
この世に存在しません。
なので、情報を持たない者が、
車を高く売ろうと思っても正直難しいし、
安く買い叩かれる危険性があるという事です。
ディーゼル車を最高額で高く売る方法
じゃあ、どうすれば高く売れるのか?
どうすれば適性の価格で売ることができるのか?
私が買取店の店長だった時に、
限界の金額を出さざるを得ない売り方があります。
次ページで説明していきます!
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