元買取店店長のサトーです。

 

最近の車では少なくなりましたが、日産車のCVTが壊れて、良く買取店に駆け込まれるお客様は多かったです。

多かったのが、セレナ、リバティ、ラフェスタ、ティーダ、プリメーラ等々です。セレナは特に流通量も多いので、かなり多かったですね。当時のCVTはよく壊れるんですよね。

 

・「CVTが壊れて、ディーラーに持ち込んだら、CVT自体を交換と言われて、修理代が40万円と言われた・・」

・「で、新車ディーラーの営業マンに買い替えを進められて、新しい車を買おうか、CVT自体を修理しようかを悩んでいる。」

こういう方、多いのではないでしょうか。

実際そういうお客さんはとても多いです。とにかくCVTの修理代は高い。それが厄介なところなんですよね。

 

これ、結論から言うと、買い替えをした方が良いケースがほとんどですが、もちろんメーカー保証やディーラー保証が適用期間内の場合は、当然修理して乗り続けたり、修理をしてから乗るか、売却するかを考えるのがベストです。

 

ただ、この記事を見ている方はメーカーやディーラー保証の期間が過ぎている状況の方が多いのではないでしょうか?すでに古くなったり、走行距離が多い車だからこそCVTは壊れるでしょうから、古い車や多走行の車を持っている方がこの記事を読まれていると思います。

 

何とか修理をして乗り続けるか、なるべく高く売却するか、それを書いていこうと思います。

なんとかしてCVT修理を安く済ませるには?

ホント、プロの自分でも、保証期間が過ぎたCVTが壊れたらかなり凹みます。正直僕でも買い替えを考えるかと思いますが、強引に修理をして乗り続ける選択肢をいくつか考えてみます。

新車ディーラーに修理してもらう

結論、高いです。。30万、40万円するでしょう。新車ディーラーは基本壊れた部品は「交換」になります。いちいち壊れた個所だけ直したりはしません。なので、必然的に高額になります。

しいて言うのであれば、買い替えをディーラーでするのであれば、おもいっきり下取り金額を高くしてもらう事です。

ただ、下取り金額をめっちゃ頑張ってくれた場合、ほぼ次に買う車の値引きはあまり無いです。

なので、次に買う車の値引きもしぶとく交渉して安く買う努力を少しでもすることが、せめてもの解決策です。

ちなみに売却する時は、下取りよりも以下で紹介する方法で売ったほうが良いので、良かったら読み進めて下さい。

 

町の整備工場で修理してもらう

町の整備工場は、ほとんどの場合ディーラーよりも修理代金が安くなることが多いです。

少しでも安く修理してもらうためには、2社、3社くらい回って修理代を聞いてみるのも手です。

それでも、CVT故障のほとんどの場合が「交換」を要するケースが多いので、30万円近くしてしまう事と思います。

 

中古部品で修理してもらう

これが最も修理として安く済む方法だと思います。例えば、セレナの中古CVTをヤフオクかなんかで見ると、10万円以下で結構売っています。

新車ディーラーでは、中古部品の交換はほぼ受け付けてくれませんので、町の整備工場にお願いすることは可能です。

整備工場に、中古部品の手配を依頼する事が一般的ですが、やはり整備工場も利益を取りますので、部品代にも利益が乗っかってしまいます。

最も安く済ませるには、中古部品を自分で買って、配送先を整備工場にして、「工賃のみ」でお願いする事だと思います。

これだと安ければ合計15万円くらいに経費が抑えれる可能性はありますが、ただ中古部品なのでいつ壊れるかわからないというリスクがどうしても付きまといますし、それが壊れたとしても何の保証も無いですから、正直あまりお勧めできないです。

 

とまあ、少し修理を考えてみましたが、本当にCVTの故障と言うのは、車の故障で最も費用が掛かる故障の1つのため、本当にスッキリするような解決策というのが、プロでもなかなか見つからないんです。。

 

CVTが壊れた状態でも、売却の場合は意外に高く売れる可能性がある

どういう事かと言うと、

例えば、壊れていない状態の車の査定額が40万円だったとして、CVTが壊れている場合はいくらの査定額になるのかと言うと、大体、20万~30万円くらいの査定額が付いたりします。

え?修理代が30万円もするのに、何で査定価格は10万~20万程度しか下がらないの?

と思うと思います。

実際売却する時は、CVTが壊れていたとしても、査定額はもちろん下がりますが、修理代金の半分くらいの値落ちくらいで済むことがほとんどです。

 

修理をしてから売るのか?修理しないで売るのか?

これは絶対に、修理しないで、壊れた状態で売却したほうがお得です。壊れた車を売却する時は、絶対に修理なんかして売ってはダメという事です。

これは説明するまでも無い、という方もいると思いますが、下記の理由からです。

理由①

CVTの修理代が30万円だったとして、そのうちに整備工場やディーラーの利益が、10万(だいたいの金額)は含まれているためです。

壊れてない状態の車の査定価格が40万円だったとします。

そうだと仮定すると、CVTを修理した車の査定価格も40万円になります。ただ、修理代金を30万円支払ったのであれば、手元に残るのは10万円のみです。

これだと大きな損をすることになります。

 

先ほども書いたように、修理しない状態で売却すれば、20万円~30万円くらいで売れます。

これは、買取や下取りするのが業者だからです。業者であれば、CVT修理は安くすることができるためです。

業者であれば、

「CVT壊れてるのか~、修理代はだいたい15万円くらいだから、この車の買取金額は25万円くらいかな。」

こういう思考になります。

なので、壊れた車を売る時は必ず壊れた状態のまま売却するのがベストなのは、言うまでもありません。

 

理由②

海外に輸出されることが多いので、大きくCVTの故障があまり査定額に響かないため。

多くの車が海外に輸出されているんですが、日産のCVT車というのは、残念ながらあまり人気が無いんです。なので、CVTが壊れていようが関係なく、査定額というのはもう古くなって走行距離が多くなっていれば、そもそも査定額はそこまで付きません。

ただ、部品としては十分価値があるので、部品(主にエンジン)だけでも、かなり高額で取引されています。

なので、わざわざもともとそこまで大きな価値が無い車に、高い修理代を払ってしまっても、売る金額というのは全く変わらないという事が多くあります。

なので、例えCVTが壊れていても、修理代以上の価値があります。

まずは査定依頼をする事をお勧めします。

 

CVTが故障した車を高く売るには?

ただ、単に査定依頼をするにしても、いきなり買取店に行っても、こう言われます。

「CVTが壊れてるから、なかなか高くはお出しできないです」

必ず、そう言います。

何でかと言うと、安く買いたいからです。

買取や下取りと言うのは、こういった車に色々な理由をつけて、安く買って利益を出すのが、車屋さんの仕事です。買取店、新車ディーラー、中古車店、ぜんぶそうです。
安く買って、高く売るというのは、商売の原則なのですから。

故障している車や、何か問題がある車って言うのは、買取、下取りする業者にとって見ると、とても良いお客さんなんですよね。

 

ただ、普通に買取店に車を持って行っても、相手はプロです。
そう簡単に、高く売る事はできません。

査定士は場なれしているので、こういうお客さんとのやり取りを何百回、何千回とこなしているので、正直素人がプロに真正面から言っても撃沈してしまう事が多いです。

彼らは、ビックリする様な手法で、安く買います。

あなたは、実際あまり高値で売れていないのにもかかわらず、「良い取引ができた」「けっこう高く売れた」そう思ってしまう様な、営業手法が彼らにはあります。

僕が買取店時代に、どうしても安く買えなかったお客さんの売り方がありますので、次のページで具体的に説明します!

車を【最高額で買取査定してもらう】根本的解決方法は?

 

◆おすすめ記事

購入を検討中の方はこちらで記載しています。

新車の購入、中古車の購入、安く買いたいなら?