元買取店店長のサトーです。
トヨタヴォクシー、ノアは、
古くても、走行距離が多くても、
高く売れる車です。
2001年モデルから、下記の型式(車検証や車体番号に記載)されているモデル
AZR60G、AZR65G、
ZRR70G、ZRR70W、ZRR75G、ZRR75W、
ZRR80G、ZRR80GW、ZRR85G、ZRR85W
これが、ノア、ヴォクシーの型式になります。
上記モデルは、同等の日産セレナや、
ホンダステップワゴンよりも高く売れます。
何故高く売れるのかというと、
海外に人気がある車種だからなんです。
高く売るにはプロにしかわからない売り方があるので、
失敗しないようにしましょう。
海外に売れる車両は高く売れる!
実は世界中の中古車バイヤーが、
日本の中古車を買いあさっています。
年間100万~150万台が輸出されており、
エンジンやその他の部品だけでもコンテナにぎゅうぎゅうに
詰め込みされて輸出されています。
そう言った部品を車体として敢えてカウントするとすれば、
年間で、200万台以上が輸出されています。
私は、以前買取店と海外輸出を手掛けていました。
海外の強烈な需要は、本当にすごいです。
特に、世界でも日本の中古車が、もう宝なんですよね。
日本の業者オークション会場に行くと、
外国人だらけで、ビックリすると思いますよ。
食堂も外国人向けメニューが用意されているくらいです。
クイズを出します。
あなたの、ノア、ヴォクシー、
一番高く買ってくれるのはどこでしょうか?
① 大手買取店
② 中古車販売店
③ 輸出業者
④ 新車ディーラー
⑤ 解体業者
はい、正解を言います。
正解は、
③ 輸出業者!
ではありません。
少々意地悪な質問だったかもしれません。
どういう事かというと、
もしあなたが、業者だったと仮定してください。
お客さんが来ました。
「あのー、私のヴォクシー売りたいんですが・・、10年以上古くて 12万キロ走ってるんです」
こんな車の買取依頼が来たとします。
あなたは、輸出相場を調べます。
なんと、50万くらいで取引されている様です。
つまり、あなたは10万円で買取すれば、
40万円の利益が出る訳です。
毎日会社から、利益を出せ、利益を出せと、
すごい追いつめられています。
もしあなたが経営者なら、
人件費、店舗運営費、広告宣伝費、
もろもろの経費が数百万円、
何もしなくても掛かります・・
なんと、お客様は、
「古いし、ある程度金額が付けばいいんですが・・」
こんな事言っています。
あなたは、いくらで提示しますか?
10万? 20万? それとも、45万?
あとは、想像にお任せします。
これが、実際の業者側が考えている事です。
どう思いますか?
普通だったら、可能な限り、安く買いたいと思いませんか?
また、まだ2年しか乗って無くて、走行距離も1万キロくらいの、
新しいピカピカの中古車の買取依頼が来ます。
こういう車も輸出に出るんですが、
日本の中古車屋さんが、頑張って買います。
もちろん彼らも、可能な限り安く買いたいんです。
販売に出せば、200万円くらいで売れると知っている車を、
150万円で買えば、50万円の利益が出る訳です。
あなたが中古車店の経営者だったら、いくらで買いたいですか?
やはり、可能な限り、安く買いたいと思いませんか?
さっきのクイズの答えは、
そもそも、質問が間違っている。
という事です。
どこが、一番高く買ってくれるのか?
ではなく、
どこが、一番高く買える力を持っている業者でしょうか?
という質問にするべきなんです。
ただ、僕が買取店をしていた頃、
「どこが、一番高く買ってくれるんですかね?」
こんな質問を友人知人、お客様含め、
たくさん聞きました。
こんな質問をしていると、本当に買い叩かれてしまいますよ!
さっきの質問で、
どこが、一番高く買える力を持っている業者かというと、
ある程度走行距離が多い、または古い、またはボロイ、
こういう条件を満たすならば、
③ 輸出業者
が正解です。
綺麗で、距離も少なく、新しい車なら、
② 中古車販売店
または、④ 新車ディーラー
が正解です。
ただ、繰り返しますが、
どんなに高く買える力を持っていたとしても、
可能な限り、安く買うのが、業者の仕事なんです。
当たり前ですが、
商売って、安く仕入れて、高く売る
この原則を無視している企業は、無いです。
買取、下取りとは、業者にとっては仕入れなんです。
当然、安く仕入れたいんです。
でも、大手買取店って高いんじゃないの?
こんな声が聞こえてきそうですね。
よーく考えてみてください。
何故、大手になったと思います?
利益がたくさん出続けて来たから、だと思いませんか?
可能な限り、安く買い続けてきたから、
大手になったんです。
大手買取店の営業マンの成績は、
買取台数ではありません。
利益が、成績の指標になっているんです。
どれだけ安く買い叩いたか、
それが出世の指標になります。
100万円の利益が出る事を、業界では一本抜き
とか言ったりします。
買取店で一本抜きすると、ちょっとしたヒーローです。
車って、野菜や魚などと一緒で、
実は市場(いちば)があるんです。
いわゆる業者オークションの事なのですが、
そこで、相場が形成されます。
実は、殆どの買取、下取りした車は、
すぐにこの業者オークションに出品されます。
ここで、100万円の相場が付く車であれば、
10万円で買取すれば、90万円の利益が出ます。
90万円で買取すれば、10万円の利益が出ます。
買取店は、
買取する車の値決めを、この予想落札相場を見て、提示額を決めます。
100万の相場の車を、100万円以上で買う事はあり得ません。
だって、買おうと思えば、
ゴロゴロ業者オークションで100万円で買えるわけですから。
これは、買取店のみならず、
すべての業者が業者オークションに加盟しているので、
100万以上で買うことはあり得ません。
つまり、どの業者も限界金額、というのは一緒なんです。
ただ、自社で得意な車の場合ですと、
直で輸出したり、
直で販売したり、
そういう事ができると、120万、130万円で売れるので、
最悪100万円で買っても良いわけです。
ただ、繰り返しますが、
例え100万円でも利益が出ると解っていても、
可能な限り、安く買おうとするのが業者です。
これは、良いとか悪いとか、そういう話では無く、
商売なので、どうしてもそういう仕組みになってしまっている、という事です。
つまり、車を売るときに大切なことは、
業者にギリギリの限界金額を提示してもらう
これに付きます。
大事なのは、
駆け引きができない、限界の金額を提示してもらう事、
という事です。
業者はみんな安く買いたい、
あなたは、高く売りたい、
これはお互いがメリットがある、という結論を導くのは無理な世界です。
しいて言うなら、
他の業者の限界金額を超えてでもそれでも欲しいと思ってくれる業者に出会い、売る事。
これが、お互いハッピーな状況です。
じゃあどうすればよいのか?
次ページで説明していきます!
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