元買取店店長のサトーです。
ランエボ、とても高く売れる車です。
古いけど、走行距離も多いけど、事故修復歴もあるけど
故障していても、あまりきれいじゃなくても、
かなり改造していても、
それでも高く売れる車です。
でも!
それだけ売るときは、
安く買い叩かれてしまう危険性が高い車です
めちゃめちゃ危険な車なので、
気をつけましょう。
プロが、ランエボを高く売る方法をお教えします。
ランエボも歴史が長く、
以下の様にたくさんのシリーズがありますね。
ランエボ1(Ⅰ)
CD9A
ランエボ2(Ⅱ) ランエボ3(Ⅲ)
CE9A
ランエボ4(Ⅳ)
CN9A
ランエボ5(Ⅴ) ランエボ6(Ⅵ)
CP9A
ランエボ7(Ⅶ) ランエボ8(Ⅷ) ランエボ9(Ⅸ)
CT9A
ランエボ10(Ⅹ)
CZ4A
これらぜ~んぶ、とても高く売れる車です。
でも、
くり返しますが、
本来高く売れる車なのですが、
安~く売ってしまう危険がある車なんです。
そうならない様に、まずは買取相場を見てみましょう!
ランエボの買取相場
買取相場は、実際の業者オークションの落札結果(業者オークション相場)の金額を記載しています。
金額には、一般の買取や、下取り査定額と同様に、消費税、リサイクル料金を含めた金額を掲載しています。
◆ 重要 相場金額の注意点
買取価格 = 業者オークション相場
ではありませんので、注意してください。
世の中のあらゆる業者は、この業者オークション相場を一つの基準として、買取や下取りの査定価格を算出しています。
この金額よりも安く買うのが、買取、下取りという仕事になります。
というよりも、お客さんと交渉して、可能な限り安く、何が何でも安く買おうとするのが仕事なんです。
200万円の相場がある車があっても、お客さんが「だいたい50万円くらいかな・・」なんて思っていると、本当に50万円で買取します。
もう安く買う事以外考えていませんので、特にランエボを売却する時は本当に気をつけましょう。
最後に、元買取店のプロが、高く売る方法を書きましたのでしっかり読んで高く売ってください。
ランエボ10(X)の買取相場
平成27年式 ファイナルエディション 3,000キロ 赤 状態良い 477万円
平成27年式 ファイナルエディション 22,000キロ 黒 状態まあまあ 447万円
平成27年式 ファイナルエディション 18,000キロ 赤 状態良い 445万円
平成27年式 ファイナルエディション 43,000キロ 白 状態良い 370万円
平成27年のファイナルエディションが最後で販売終了となったランエボのため、新車販売価格と同等か、それ以上の値段で売れていますね。
普通に考えると、新車より高く売れるなんて事考えられないため、買取会社などは、そういった「お客さんの思い込み」を利用して、安い金額提示をして安く買い叩く事が当たり前の業界です。気をつけましょう!
平成25年式 GSR 57,000キロ 赤 状態良い 277万円
平成23年式 GSR 46,000キロ 白 状態まあまあ良い 246万円
平成24年式 GSR 63,000キロ 白 状態良い 224万円
平成21年式 GSR 49,000キロ 黒 状態まあまあ 188万円
平成20年式 GSRプレミアムP 69,000キロ 白 状態そこまで良くない 161万円
平成20年式 GSR 55,000キロ 赤 状態あまり良くない 137万円
平成20年式 GSRプレミアム 96,000キロ 黒 状態あまり良くない 110万円
平成21年式 GSR 163,000キロ 黒 状態あまり良くない 81万円
平成20年式 GSR 140,000キロ 黒 状態あまり良くない フロント事故修復歴あり 75万円
ランエボ9(Ⅸ)の買取相場
平成18年式 GSR 23,000キロ 白 状態まあまあ 407万円
平成18年式 RS 65,000キロ 白 状態まあまあ 363万円
平成17年式 GSR 71,000キロ 白 状態良くない 258万円
平成17年式 GT 96,000キロ 白 状態良くない 183万円
平成17年式 GSR 148,000キロ 黒 状態良くない 122万円
平成18年式 GSR 182,000キロ 黒 状態良くない フロント事故修復歴あり 114万円
平成17年式 GT 233,000キロ 黒 状態良くない フロント事故修復歴軽度あり 103万円
ランエボ9になるともうかなり年式的には古いのですが、状態が良いものは新車以上の値段が付いていますね。
状態が悪いものであっても、事故修復歴があっても、走行距離が多くても、まだまだ値段が付いています。
こんなこと、一般の車では到底あり得ない事です。
以降、もっと古い年式でも値段は落ちないです。もっと古い年式の相場も見ていきましょう!
ランエボ8(Ⅷ)の買取相場
平成16年式 GSR 104,000キロ 灰 状態まあまあ 192万円
平成16年式 GSR 83,000キロ 赤 状態あまり良くない 167万円
平成15年式 GSR 103,000キロ 白 状態あまり良くない 148万円
平成16年式 GSR 84,000キロ 白 状態あまり良くない フロント事故修復歴あり 121万円
平成16年式 GSR 281,000キロ 灰 状態良くない フロント、リア事故修復歴あり 91万円
ランエボ7(Ⅶ)の買取相場
平成13年式 GSR 30,000キロ 青 状態まあまあ 217万円
平成13年式 GSR 67,000キロ 白 状態まあまあ 143万円
平成13年式 RS 82,000キロ 黒 状態良くない 事故修復歴軽度あり 103万円
平成13年式 GSR 71,000キロ 白 状態悪い 81万円
平成14年式 GT-A 33,000キロ 白 状態良くない 73万円
平成13年式 RS メーター改ざん車 黄 状態悪い 事故修復歴あり 72万円
平成13年式 GSR 162,000キロ 青 状態良くない 事故修復歴あり 67万円
平成14年式 GT-A 61,000キロ 灰 状態良くない 事故修復歴あり 30万円
平成14年式 GT-A 309,000キロ 黒 状態悪い 28万円
GSR、RSは走行距離が多くてもぼろくても高値が付いていますが、
GT-Aはあまり状態が良くない場合値段が低い傾向があります。
それにしても、普通の車だったら完全に廃車です。めっちゃボロくて故障しまくりでも、まだ30万円前後値段が付いているのはすごいですよね。
ランエボ6(Ⅵ)5(Ⅴ)の買取相場
平成11年式 ランエボ6 GSR 40,000キロ 白 状態まあまあ 事故修復歴ありフロント 154万円
平成12年式 ランエボ6 GSR トミーマキネン 123,000キロ 白 状態まあまあ 事故修復歴ありフロント 142万円
平成10年式 ランエボ5 GSR 45,000キロ 白 状態良くない 136万円
平成11年式 ランエボ6 RS 137,000キロ 赤 状態あまり良くない フロントリア事故修復歴あり 101万円
平成10年式 ランエボ5 GSR 107,000キロ 白 状態良くない 80万円
平成11年式 ランエボ6 GSR メーター改ざん車 白 状態あまり良くない フロント事故修復歴あり 65万円
平成10年式 ランエボ5 GSR 139,000キロ 白 状態あまり良くない 57万円
ランエボ4(Ⅳ)の買取相場
平成8年式 GSR 64,000キロ 銀 状態まあまあ 100万円
平成8年式 GSR 133,000キロ 白 状態あまり良くない 67万円
平成8年式 GSR 119,000キロ 白 状態良くない 48万円
平成8年式 GSR 178,000キロ 銀 状態良くない 34万円
ランエボ3(Ⅲ)2(Ⅱ)の買取相場
平成7年式 ランエボ3 GSR 188,000キロ 白 状態良くない 事故修復歴あり 66万円
平成6年式 ランエボ2 GSR 180,0000キロ 白 状態良くない 事故修復歴あり 55万円
ランエボ1(Ⅰ)の買取相場
平成5年式 GSR 102,000キロ 赤 状態あまり良くない 事故修復歴あり 80万円
平成4年式 GSR 224,000キロ 白 状態あまり良くない 事故修復歴あり 59万円
ランエボ、初代はもうめちゃめちゃ古いのですが、
まだまだ値段が数十万円付いています。
本当オークションの査定表を見てみると、もうぼろくて、故障しまくりですが、
こんな値段が付いています。
高く売れるんです!
なんでランエボは安く売ってしまうのか?
安く売ってしまうお客さんが多い理由
その①
査定に出す時、マイナスポイントがいっぱいある
事故歴があったり
古かったり
ボロかったり
走行距離が多かったり
改造してあったり
荒い運転をしていたり
壊れてる箇所があったり
どうですか?
上に当てはまるような点
1つくらいはあるのではないでしょうか?
だって、ランエボですから。
1つどころか、
「ええ~、4つ、5つくらい該当してるんですけど~」
こんな方も多いと思います。
ムチャな乗り方してなんぼの車です。
いっぱい乗りたいし
改造もしたいし
ドリフトしたいし
そういう乗り方しないと、
ランエボなんて買った意味ないですよね(笑)
だって、そもそも移動手段ではなくて、
楽しむために造った車ですしね。
だから、査定時のマイナスポイントは、
たいていのランエボは持ってるワケです。
これは、買取店だって、
新車ディーラーや中古車店だって、
下取り、買取するランエボは、
「ぜんぶこんなもんだ」
業者はそう理解しています。
でも!
いざ売るお客さんを目の前にすると、
こんな事言うんです。
「ランエボいいですね~、でもここ調子悪いですね~、傷も多いですね~、変な音もでてきちゃってますね~、まあランエボはこういう感じですよね~」
「遊ぶようにムチャして乗る車なんですが、逆にランエボを買おうとしているお客さんって、本当状態の良いランエボを欲しがるんですよね~」
やっぱ買う人は、
状態の良い車欲しいですよね?
そこを突いてきます。
なので売る人も、
「ま、まあそうだよな・・」
となります。
当然ランエボ買う人って、
「みんなランエボ乗りって荒い運転してるだろうな・・、でも状態の良いランエボ買いたいな・・」
ランエボ欲しいけど、
状態が良いランエボが欲しい
こう思うわけです。
(実際のところ、ランエボ売る人は、車好きの人が多いのでメンテもしてあるし、綺麗に乗ってたりして、実はけっこう状態が良いことが多いです)
買取店は、
・ 査定のマイナスポイントを売る人に言う
そしてさらに、
・ みんな状態の良いランエボを探している
などなど、
あなた(売る人)にとって、
「ちょっと耳が痛いな・・」
「査定額、そんなに高くつかない可能性もあるな・・」
こういう心理状態にさせようとします。
なぜなら、
安く買いたいからです!
なので、あなたの高く売りたい!
という期待感を下げるために、
説得力のある言葉を伝えてきます。
ここで、あなたの期待感を下げつつ、
買取金額がそこまで高くならない事を、
どんどんすりこみます。
買取り、下取りする営業マンの仕事は、
売る人の、
相場感を下げるのが大きな仕事になります
価格の期待感を下げることで、
安く買うんです。
これ以外にも、色々なことを言って、
あなたの期待感、相場感を下げようとしてきます。
「次の人に売る前に、ランエボは30万、40万くらいメンテや交換部品等費用がかかるんですよね~、なので買うときって結構値段高いんですよね~」
まともな車に仕上げて次の人に売るとなると、
整備費用がかかるなど、
あなたが、
「そりゃあそうだろうな・・」
と思う事を伝えて、
これ以外にもたくさんありますが、
あなたの車を見て、
あなたがこう言えば納得するだろう
そういう言葉を伝えて、
あなたの期待感、相場観を落としてきます。
安く売ってしまうお客さんが多い理由
その②
ランエボは日本人にも人気がありますが、
めちゃめちゃ外国でも人気があります。
この、海外相場を知らないで、
本当は高く売れるのに、
安い金額で売ってしまうケースです。
私は以前、輸出業をしていました。
ランエボは、ほぼ全世界で大人気の車です。
特に、マニュアル車は人気です。
もちろんオートマ車も、普通の車に比べると、
比較にならないほど人気があります。
ヨーロッパ、アジア、アフリカ、
これらの国々のバイヤーがすごい欲しがります。
外国人が日本から輸入するとなると、
輸入する時の税金もバカみたいに高くて、
船賃もかかりますので、
総額は日本で買う金額の2倍、3倍はかかります。
でも、それでも買うんです。
日本人があまり買わないような、
走行距離が多いランエボや、
古いもの、故障しているもの、
ぼろぼろでポンコツ、
事故ってグッシャリしているもの、
ぜーんぶ、かなりの高額で買っていきます。
日本全国には、
車の業者オークション会場があります。
いわゆる、野菜や魚と同じような、市場(いちば)です。
ここに行くとびっくりしますが、
外国人がすっごいたくさん来ています。
日本の中古車は、品質が良く、
世界一人気があると思います。
また、
海外では車は50万キロとか、100万キロくらい乗ります。
でも日本人は、
10万キロで車を手放します。
20万キロまで走る人は、本当に少ないです。
また、車検制度もあるため整備も最低限しています。
荒い運転する人も、極端にすくないです。
(海外行くと、どこも運転はひどいですよね、荒すぎます)
だから、良い品質の車は、
全世界で、日本に集中しているんです。
なので、日本の輸出業者だけでなく、
外国人バイヤーがわざわざ買いつけに来ていたり、
今は便利なもので、
ネットで全世界から、入札が入ります。
株式市場だってそうですよね?
相場に大きな影響を与えているのは、
外国人投資家です。
車も、外国人が相場を形成していると言っても、
大げさでは無いくらいすごい影響を与えています。
この、海外相場があることで、
このようなことが成り立ちます。
一般の人には、わからない相場ができる
つまり、
一般の人が思う以上に高い価格がついている
そして、
業者は安く買う事ができる
西暦2000年(平成12年)くらいまでは、
買取店なんかあまりなかったのですが、
それ以降、とんでもない勢いで買取店は急成長しました。
理由は、業者オークションのインターネット普及が大きいです。
海外バイヤーの買いつけ価格が数値化され、
相場が明確になったことと、
ネット注文が全世界からできることです。
つまり、安~く買って、
すぐに外国人バイヤーに売って、
こういう事が出来たので、
買取店はいっきに大手になり、全国展開ができたんです。
実際私が買取店店長だった時、
お客さんから買った車を、すぐにオークションに出品して、
翌週には100万円の利益を得ることもありました。
買取店の営業マンの成績は、
利益なんです。
決して、買取台数ではありません。
月間30台買って、200万円の利益を出した
営業マンよりも
月間3台買って、300万円の利益を出した
営業マンが、評価されます。
しかも、安く買えば安く買うほど、
超スピード出世します。
逆に、なかなか成績が伸びない人は、
もうゴミ同然の扱いをされます。
なので、
どこも安く買うことに必死なんです。
整理すると、
まあどんな業者も、
安く買おうと企業努力?をしているという事です。
これは善悪の話ではなく、
どんなビジネスだってそうです。
安く買って、高く売らなければいけないんです。
ではないと、会社は続きません。
車買取とか、ブランド品買取りとか、
商売相手が一般の消費者になると、
善悪が、よく取りざたされますが、
企業対企業の商売だって、
結局は安く買って、高く売る、
この法則を無視した会社は、この世に存在しません。
ここで、テストをします!
ここまで読んだ方なので、
本当に解っているかどうか、
理解度チェックのためのテストをしますね?
あなたのランエボを一番高く買ってくれる業者は
どこでしょーか?
① 大手買取店
② 中小買取店
③ 三菱の新車ディーラー
④ 町の中古車屋さん
⑤ スポーツカー専門店
⑥ 輸出業者
⑦ 海外業者
さあー、どこでしょーか?
わかりましたかー?
じゃあ、
答えを言いますね、
答えはー
・・・・・・・
⑥ 輸出業者
では、ありません!
ちょっとひっかけ、いじわる問題です。
どういう事かというと、
思い出してもらいたいのですが、
どんな業者も安く買いたいと思っています。
この中で、高く買える可能性が高いのは、
輸出業者、スポーツカー専門店、
という事になると思いますが、
あなたが、かなりポンコツなランエボを持っているとして、
でも、実は100万円の業者相場があるとします。
あなたは、
「10万円つけば嬉しいかな・・」
こんな相場感を持っていたとしたら、
どんな業者だって、
「10万円、なんとか出します!」
とか、
「今、ちょうど欲しいお客さんが居て、即決してくれるなら、12万くらい出せますよ!」
とかなんとか言われて、安~く買い叩かれちゃいますよ。
大事なのは、
どこに売るか?
ではなく、
どうやったら高くうれるのか?
これが重要です。
ランエボを最高額で売却するには?
とにかく、大切な事はたった一つ
スポーツカー専門店だろうが、
大手買取専門店だろうが、
業者のぎりぎり限界の金額を提示してもらう事
それが重要だという事です。
じゃあどうすればよいのか?
ラクに、簡単に、最高額で売却する方法を、
次ページで説明していきます。